幼稚園や学校、習い事教室でも基本的に同じ年齢、学年で区切って子供達に環境を用意しています。当道場は、学年による区分はなく、代わりに先輩後輩の関係が存在します。
昔、地域においてお兄さんやお姉さんが周辺の子供達をまとめていて、遊び方や行動に責任を持っていました。下の子供たちもそうした目上の子を慕い、尊敬して、真似をする中で社会性や人間関係を肌で学んでいったものでした。だから、不意の事故や大きな怪我が少なかったのだと思います。今の誰にも叱られない環境が、わがままを助長し個別の判断の甘さが事故を誘発するという悪環境を作ってしまいました。
こうした状況を改善するためにも、今「子供達の群れ」を用意できる石黒道場によって、子供達に人間としての基盤を学んで欲しいと思います。
なぜ「いじめる」のでしょう?いじめの対象は、いつも弱い人間です。決して反撃をしてこない、そしていじめられることに怯えて過敏に反応し(泣いて逃げ回るなど)、対応できない(大人に助けを求めるとか)場合が多いのです。つまり、いじめる側にとっては、いじめることが面白いのです。いじめとは喧嘩ではなく、強い立場の者が弱い立場の者をいたぶる行為です。
いじめられないためには、この逆に「強い人間」になればいいのです。いじめにあったとしても反応しない、適切な対応ができる毅然とした態度ならば、いじめとは無縁となるでしょう。
もちろん、逆に弱い立場の人間を面白半分にいたぶるような人間であってはなりません。
決して強さに屈しない正しい精神と、強い身体能力、対応能力を身につければ、いじめない、いじめられない子供に育っていくでしょう。
極真空手は武道です。技術を磨くだけでなく、正しい精神も育んでいきます。
空手の稽古は、同じことの繰り返しです。大人でさえ、途中で諦めることが多いものです。強くなるためには、考えなくても身についた技が、自然に出るようになるまで繰り返します。この一線を乗り越えてこそ、強くなれるのです。
ただ、どうしてもこの地味な稽古に子供なら飽きてしまいます。その時こそ日々の稽古の中で、少しでも〝できるようになった自分〟に目を向けて「諦めない心」を、石黒道場で作り上げていきましょう。
もちろん武道ですから、やさしいということはありません。しかし、子供達が乗り越えられる稽古をします。あきらめないで、与えられた内容を一所懸命にやりとげれば、必ず強くなれることをお約束します。
極真カラテは最強の空手。簡単に人に負ける事はありませんが私闘を許してはいません。心身ともに本当に強くなれば、逆に人と争うことはなくなります。当支部では、強い技とともに、論語などの人間教養も身に付ける文武両道を旨としています。
九歳の頃から拳法を学び、十六歳で空手初段、十七歳で二段、二十歳で四段を取得。第二次大戦時は航空隊の特攻を志願しましたが、日本を飛び発つ寸前に終戦を迎えてしまいます。
1947年、京都で開かれた戦後初の武道大会空手の部において優勝。1952年柔道代表の遠藤幸吉と渡米。ウイスキーの瓶を切断する手刀の威力は、アメリカ人を驚かせ「神の手」と称賛されました。親指と人差し指で十円玉を二つ折りにするまさに超人。この渡米期間に多くのプロレスラー、プロボクサーと空手で対戦、ことごとく打ち破り、さらにFBIの格闘術の講師も務めました。
その一方では人間完成の道にも力を注ぎ、文武両道の極真空手を完成させた、本物の「武士」なのです。大山総裁の築いた「実践空手」は、これまでの伝統空手とは異なり、現在の多くのフルコンタクト格闘技の基礎ともなっています。
変化し続ける社会、混沌とする環境の中で目指すべきベクトルを見出すことは非常に困難な時代になってきています。
そういった状況下で次世代を担うべき若者たちが翻弄されてしまっている現実があります。若者が自らの持つエネルギーを思いきり社会にぶつけ自分を認め、肯定し、その存在価値を高めていくために"極真"を大いに活用して欲しいと思います。
大山倍達総裁の残した極真の理念と技術を広く世界中の老若男女に普及し「他を益する」これが私の使命であると考えます。
現在、組織運営のかたわら世界各地を訪問し、技術指導、後輩の育成にあたっています。
元気に道場に通われる幼年部、少年少女部のお弟子さんたちをいつも見ています。その親御さんのお子さんに掛ける熱い想いは充分に尊敬できるものです。強い生き方をして欲しい、いじめられないで欲しい、人間として立派に育って欲しい、ということでしょう。
私、石黒康之の父もそうであったように思います。教育者であった父は、それまでも、私に強くなれ、信念を曲げるな、と言ってきました。確かに理解できる説教ではあったと思いますが、なにより当時の自分に強く印象付けられたのが自分を極真に入門させた後に、父自身も入門してきて、子供の前で極真の稽古に思い切り立ち向かってきたことです。
子供の前では威厳を持って、それを崩さずにいたいと思うのが普通ですが、父は私に「行ってこい!」と背中を押すだけでなく、自ら飛び込んできて、子供に課す試練を自分自身にも課して、決して机上の教育論では終わらない人でした。父親のプライドをかなぐり捨てて、厳しい稽古に立ち向かう姿こそが、百万の言葉よりも心に響く無言の教育だったのだと思います。
この幼年・少年部の他に合同部があります。そこでは親子で一緒に稽古できる場となっています。
年代が違う親子が、同じ目的で共に学ぶ機会は希少です。
父と子、母と子、祖父と孫というように稽古されることもお考えください。
空手の基本は「突き」「蹴り」「受け」などですが、何といっても強く打つ、高く蹴る、素早く受けるといったように、柔らかく、バネのある、力のある身体を作ることが大切です。稽古の最初では、十分に身体をしなやかにして、基本的な技を丹念に繰り返していきます。単純なことですが、これが非常に重要なことであり、全ての技を習得するためのまさに基礎となるものです。
力まかせに殴ることと、空手の突きは全く異なるものです。腰が入り肩が入り、そして拳は回転しながら寸分の狂いもなく1点を突きます。この時、身体の力と全神経が集中します。そして突くよりも早く拳を引きます。正拳突きです。蹴りも同じように腰が入り膝が入り、そして中足が1点を強力に蹴ります。前蹴りです。空手ではさらに身体の多くの部位を使って鍛錬していきます。
技は力の中にあり。どんなに技を習得しても、非力では効果はありません。ボディービルダーが格闘家ではないように、力だけでも強くはなれませんが、力があってこその技なのです。したがって道場では、拳立て(手の平ではなく拳によって腕立て伏せをします。)腹筋、足や腕の筋力をつけて、力強い身体を作っていきます。雑巾掛けも拳によって行います。
組手は防具を付けて行います。日頃の鍛錬の成果を、実戦に近いカタチの組手によって確認していきます。空手は戦える強い武道でなくてはなりません。同時に相手の攻撃を受ける防御も重視します。力を受けられる、受け流せる、そして攻撃する、という組手によって技を習得していきます。そのように自分を高めてくれる組手の対戦相手には、敬意をもって組手の最初と最後には挨拶、礼儀作法を最重視しています。
「空手に先手なし」というように、空手は相手より先に攻撃を仕掛けることはありません。相手の動きを見てから対応します。空手の型は数多くありますが、どの型でも最初は受けから始まります。型は受け、攻め、移動から成り立っておりますが、カタチだけを鍛錬するではなく、常に相手を想定して稽古をします。したがって、組手とも連携していくものです。
道場で常に緊張した稽古を続けるのではなく、時には屋外に出て稽古をしたり、遊んだりします。実は、この遊びの中にも体幹を鍛えたり、門下生どうしの仲間意識を育んだりと、稽古だけでは獲得できない要素を意識的に盛り込んでいます。極真空手石黒道場は、ただただ武道の厳しさを追求するだけでなく、季節のイベントなど、楽しい行事としても実施しています。
極真会館西遠東三河支部に入会して頂くと、以下に記載の全ての道場で稽古することができます。幼年・少年部は小学生以下、合同部には年齢制限はありません。親子で稽古に参加される方も多数いらっしゃいます。また、道場への参加が難しい方には、ご自宅でも稽古にご参加できるオンライン稽古も実施しています。
入門時のみ入門金が11,000円(税込)。毎月の道場使用料(月謝)は、中学生以上11,000円、小学生以下8,800円、65歳以上8,800円(すべて税込)です。家族で入門される場合お一人様に付き各1,000円割引。極真空手道道着代13,200円(税込)、稽古用サポーター3,300円(税込)が必要です。そのほか国際空手道連盟費、傷害保険費用が必要ですが、詳細はお問い合わせください。
極真空手において、そのモチベーションを上げられるのは、何といっても昇級・昇段です。最初は白帯、オレンジ帯、青帯、黄帯、緑帯、茶帯そして黒帯となります。それぞれの稽古参加、稽古期間をおいて当支部にて審査を行います。合格すれば本部より認定状と帯が各々に渡されます。この時の気持ちは、生涯忘れ得ぬ貴重な経験となっていくでしょう。ぜひ、挑んでみてください。
浜松西伊場道場 |
浜松市中区西伊場町56-14・2F
月曜日 合同部 20:00〜21:00/水曜日 合同部 21:00〜22:00
土曜日 幼年・少年部 16:30〜17:30 師範稽古 20:00〜21:00
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浜松大蒲道場 |
浜松市東区大蒲町84-20・2F
火曜日 幼年・少年部 17:30〜18:30 師範稽古 20:00〜21:00
日曜日 合同部 11:00〜12:00
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浜松半田道場 |
浜松市東区半田町665-1・2F
月曜日 幼年・少年部 17:00〜18:00 師範稽古 20:00〜21:00
土曜日 合同部 13:30〜14:30
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蒲郡道場 |
蒲郡市竹谷町新井55
月曜日 合同部 20:00〜21:00/木曜日 幼年・少年部 17:30〜18:30
木曜日 師範稽古 20:00〜21:00/土曜日 合同部 20:00〜21:00
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豊橋道場 |
豊橋市草間町字東山143-6
水曜日 合同部 18:00〜19:00
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豊川道場 |
豊川市牧野町五反45
水曜日 合同部 20:00〜21:00/土曜日 合同部 20:00〜21:00
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ZOOMオンライン道場 |
金曜日 合同部 19:30〜20:00
ご自宅や外出先、どこでもオンライン稽古
都合で道場稽古への参加が難しい方、短時間でもしっかりと極真を伝授。
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極真空手の本質は、稽古を体験されるのが最も理解されるものであると思います。なかなか「空手」といいますと、怖い、危険と思われがちで、一歩踏み出す勇気が出ないものです。空手はスポーツではなく、心身の鍛錬を目的としている武道です。積極的な生き方にまで影響を及ぼすものです。頭の中で判断されずに、一度稽古を体験されて、本質に触れて頂ければ、いかに現代において「必要」とされる資質となるかご理解頂けると思います。ぜひ、一歩を踏み出してください。
無料体験をフォームからご予約頂く場合は、必要事項をご記入頂き、送信してください。当方よりご連絡を差し上げて、ご希望の道場と日時をご相談させて頂きます。